【感動経営のマジック】090415「ぶれない」ことがリーダーの仕事
●「感動の街・松本/ベンチマーキングツアー」
ご参加の皆さまの満足度は、明らかに「感動レベル」でした。
植田支配人の臥龍のメール内容から気付きを重ね、旅館業が「天職」となっていった
道のり披露は、ご本人の弁である「旅館改革の前に自分改革」、そのものでした。 「○○改革の前に自分改革」、これは全ての方に当てはまることではないでしょうか?
■「ぶれない」ことがリーダーの仕事
菅谷市長も、53歳のときに(大学病院を辞め、5年半のベラルーシでの医療支援に
入るということで)「自分改革」をされ、その「人生リセット」が、思わぬ行政への
道を開きました。
「松本市政講話」の中から印象に残ったキーワードは以下の通りです。
○「いいまち」とは
生きていることの幸せを感じさせる雰囲気が漂うまち
○トップは戦略を語れ、リーダーはそれを戦術に移せ
○人々の願いは「健康・幸福・平和」
新たな都市モデル「健康寿命延伸都市・松本」
○リーダーが一番心がけることは「ぶれない」こと
ぶれなければ「信頼」が生まれる
○賢く年を取れば「変容」する
恩師である日野原先生曰く「潜在能力を知らないで死んでいく人が多い」
「変容」するとは、自らの「潜在能力」との出会い、その感動そのものである
【感動経営のマジック】090416「おもてなしの心」
【一言集約】
『国宝・松本城は、松本の玄関ともいえます。その玄関口でいただいた
“温かいおもてなしの心”に、参加者一同ジーンと来た、感動の一日でした。』
●一番いい潜在能力の開発方法 「感動の街・松本/ベンチマーキングツアー」で、菅谷昭市長にお話をいただきました。
その中で、『賢く年を取れば「変容」する。恩師である日野原先生曰く「潜在能力を知らないで死んでいく人が多い」。
「変容」するとは、自らの「潜在能力」との出会い、その感動そのものである』というお言葉がありました。
「潜在能力を開発するには、どうしたらいいでしょうか?」
「高い目標に挑戦し続けることで、自ずと潜在意識が発揮される。」
潜在能力は、「開発する」のではなく、 (高い目標に挑戦し続けることにより)「開発される」のです。
「自分は、今、高い目標に挑戦しているか?単に、忙しくしているだけではないか?」
そうなのです。
「忙しい」ということと「高い目標への挑戦」は必ずしも一致しないのです。
●「スーパー公務員」からの講話
「感動の街・松本/ベンチマーキングツアー」の二日目(16日)は、
松本城管理事務所の小穴所長のご案内による松本城見学と講話でした。
講話内容は、自らの「まちづくり体験」に基づくもので、参加者一同、ものすごく大きな刺激をいただきました。
ある意味、今回のベンチマーキングツアーのハイライトでした。
■「おもてなしの心」の実践
まず参加者が感動したのは、その心配りでした。
「おもてなしの心=ホスピタリティ」の実践です。
せっかくの勉強会だからと選んで下さった会場が、松本城の「太鼓門」の上です。
→ http://www013.upp.so-net.ne.jp/gauss/matumotj.htm
一種の城内で、雰囲気もバツグンでした。
“ここで学び、気づいたことを自社内に触れる「太鼓」になれ”という啓示だなあと思いました。
そしてテーブルの上には、ほしがき、漬け物、梅干しなどが「お茶菓子」代わりに置いてありました。
何とこれが、77歳になられる小穴さんのお母さまの手作りなのです。一同、“ジーン”と来ました。
そして、何ともおいしいのです。
そして「水」です。
小穴さんが途中、何気なくおっしゃいました。
「皆さんの卓上のお水は、名水“源智の水”です。
→ http://www.sakusen.co.jp/water/genchi.html
どうせお水を出すのならと今朝一番に汲んできたものですが、職員が、小穴所長、お水に入れる氷もやっぱり“源智の水”にしましょうといって、昨日には汲んで、夜の内に氷らせておいてくれました。
職員の自主性がありがたいですね」
臥龍は、心底、感銘しました。「氷」の水がどこの水かは、「氷」には書いていません。
しかしせっかくお越しいただいたのだからと、細部に気遣われる「小穴マインド」の徹底に感動です。
「細部にこだわる」、まさしくディズニーランドレベルです。
■ぶれない指針が大事
「まちづくりの経営方針 職員の仕事は全てまちづくり」
大事にしている菅谷市長語録
・季節を感じて生きる・五感を磨く
・まずは日本を知ることの大切さ
・行動を起こさなければ何も生まれない
・量から質への転換の時代
・自分が生きている意味を考える
・小さなサクセスストーリーを積み重ねて大きな流れに
自分の松本城経営の信条
「松本城は職員や市民にとって最高のステージ」
「満たしているか?」の三つのポイント
1.まちづくり・人づくり(人育て)になる仕事か?
2.継続性のある仕事か?
3.満足度(ゲストと職員の満足度)のある仕事か?
バレーボールから学んだこと
「遊びと勤勉は一緒:やればおもしろいだろうなと思えばやれ」
職員には冗談半分にいっています。
「ゲストの為になることであれば“人殺し以外は何でもやれ!(笑)”」
上記の指針をお聞きしながら、臥龍は二つのことを思いました。
1.市長が昨夜おっしゃった「トップは戦略を語れ、リーダーは戦術に移せ」を見事に 実践されています。
そのための「市長語録への深い理解」と感じました。
Q.貴社のリーダーたちは、「トップ語録への深い理解」は出来ていますか?
2.指針がシンプルで分かり易い。
小穴さんは、以下のようにおっしゃいました。
『バレーボールにおける「タイムアウト」、則ち、30秒間の作戦タイムでは、細かいごちゃごちゃしたことは伝えれない。
例えば、「おい工藤だぞ」といえば、全員が“浮き足たつな落ち着けということだな”と分かるように、普段から「1をいえば10分かる状態」にしておくことです』
“なるほど30秒か!”と思いました。
何故なら、感動企業を創るには、「ゴールドスタンダード」と呼ばれる「実践型理念」を明確にすることで、10〜25くらいの「1をいえば10分かる指針」を浸透させていくからです。
まったく同じだと思いました。
「マニュアルは、1から10を正確に行うもの、 ゴールドスタンダードは、1を聞いて100の可能性を想起するもの」(臥龍)
指針をお聞きした後、「人は動かないという嘘」と題して、小穴さんとその同志が取り組まれた数々のプロジェクトをご紹介いただきましたが、「できないではなく、できることから始める姿勢」には、本当に共感しました。
よく内の会社の人間、内の職場の人間は動かないというグチをききますが、小穴さんのお話を聞いていると、“それは自分に情熱がないだけじゃないの?”という気にさせられますね。
その根本には、「松本市や松本城は職員や市民にとって最高のステージ」という「愛」が感じられました。
昨夜の市長講話にあった『賢く年を取れば「変容」する。
恩師である日野原先生曰く「潜在能力を知らないで死んでいく人が多い」、「変容」するとは、自らの「潜在能力」との出会い、その感動そのものである』の「変容」がぴったり当てはまる小穴さんに、参加者一同大ファンになって、帰路に就きました。
背後で支えていただいた職員の皆さまにも、大感謝です!
「ありがとう!」
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